大阪・関西万博来場記録

EXPO2025


第8回

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来場8回目/May.27,Tue.

一般来場者数:120,915人

 8度目の来訪は、5月27日(火)。1人で万博へ。

 この日の第1の目的は、4月25日、5月13日に続き、「ミャクミャクハウス」 での撮影会に参加し、非売品ピンバッジ(5月バージョン2個目)をもらうこと。

 来場予約は9時。地下鉄ICカードの乗車履歴を調べたが記録がなく、おそらくこの時期はクレジットカードのタッチ決済での乗車だったはず。 キャッシュバック特典があったため。東ゲートに並んでいたときの写真撮影時刻が8時35分となっていて、 この頃はゲートをくぐるまでに30分以上はかかっていたと思うので、入場はおそらく9時10分は過ぎていただろうか。

 すぐに「ミャクミャクハウス」に向かって列に並ぶも、参加できる撮影会は、第4回目(12時10分?スタート)。つまり、 3時間近く並んで待つ必要がある。我々が折りたたみ椅子に座って待機していると、そばを通る人々が、 「これは何の列ですか?」と口々に尋ねる。スタッフが、「ミャクミャクとの撮影会です」「ピンバッジを配っていて、 人数的にもうすぐなくなります」などと応じる。「整理券とかあるんですか?」と尋ねる人もいる。 「いいえ、ここで12時過ぎまでお待ち頂ける方だけが入館できます」との説明を聞き、「12時!3時間!」と、 あきれるような目で見て立ち去る人多数。

 それはそうだろう。せっかく万博に来たのに、朝一番で3時間もただ座って待つなんて、異常だと言われても当然。 ツーショット写真を撮り、たった1つのピンバッジをもらう目的で長時間待つことのできるここにいる人たちは、 ほぼ全員通期パス組であろう。それが証拠に、皆グッズをたくさん身につけているし、全身赤青のミャクミャクコーデで装った女性も多数。 並んでいるうちに、自然と連帯感も生まれる。列の先頭のほうにいる人は、おそらく東ゲート前に7時前とかに到着している人々だ。 結局、ゲート前で2時間以上待つか、入場後にハウス前で2時間以上待つかの違いに過ぎない。

 スマホに入れてある音楽を聴いたりして待てば、あっという間とは言わないが、1人で待つことも苦痛ではない。 たとえトイレに行きたくなっても、前後の人に断れば行くことができる。共同体みたいなものだから。

 撮影会を終了し、メッセージボードに記入して、ピンバッジを1つ受け取る。5月は3種あり、そのうち1つはシークレットなのだが、 見事そのシークレットピンバッジをもらう。4月分の1個を含め、3個全部違う絵柄のものをゲットできた。

 「ミャクミャクハウス」を出た時は、既に12時半過ぎ。実は待機中に13時からの 「いのちの未来」が予約(当日登録)できていたので、 すぐにシグネチャーゾーンへと向かう。

 「いのちの未来」は、大阪大学教授でロボット工学者の石黒浩氏がプロデュースしたパビリオン。 人型のロボットであるアンドロイドの第一人者として名高い研究者で、その技術が投入されている。 そう言うと、機械好き、技術好きのためのパビリオンかと思われるかもしれないが、 実は、人間とアンドロイドはどう共存していくのか?という未来について考えさせられる内容である。

 パビリオンに入ると、最初の空間には土偶、埴輪、仏像、人形・・・アンドロイドと、人を模した造形が時代を追って並ぶ。 確かに我々人間は、いつの時代も自らの姿に似せたものをつくってきた。現在は既にアンドロイドの時代で、 TVでも話題となったマツコロイド(マツコ・デラックスさんを模したアンドロイド)が他のアンドロイドと会話を交わす空間もあって、 少し笑わされたり。 また、最後の空間では「1000年後の未来」が展開されており、体の制約から解き放たれたアンドロイドが空間を舞う幻想的な姿に驚かされる。

 しかし、何と言っても素晴らしいのは、第2の空間で上映される「50年後の未来」。 列車に乗って旅をするおばあちゃんと孫娘が登場し、その2人を追って物語が展開される。 その時代には、アンドロイドが普通に人間とともに生活しており、学校の先生や、近所の人までアンドロイドだったりする。

 ある時、おばあちゃんが重篤な病と診断される。彼女は、そのまま命を全うするのか、 自らの記憶をアンドロイドに移して永遠に生き続けるかの選択を迫られる。孫娘は、「おばあちゃんとサヨナラしたくない」と言い、 「アンドロイドになってもずっとそばにいて欲しい」と泣く。 おばあちゃん自身は、果たしてアンドロイドに記憶だけを移したものが自分自身だと言えるのか、 与えられた命を生ききるべきではないのか・・と葛藤する。

 シーンは変わり、おばあちゃんは医者に向かって問う。「アンドロイドになっても、私の愛はみんなに伝わるかしら」。 「たぶん、伝わるんじゃないかな」という返事を聞き、やさしく微笑むおばあちゃん。

 彼女がどちらを選択したのかはわからない。その答えは、観覧者である我々の自分事として受け止め、考え続けなければならない。 人とは。いのちとは。愛するとは。

 こんなに考えさせられ、アンドロイドに泣かされるとは思わなかった。パビリオンを出てからも、家に帰っても、 そして万博が終わった後も、心の深いところに重たい錨のように存在している。 間違いなく、私の中でベスト3に数えられるパビリオンであった。

 さて、「いのちの未来」での濃い時間を過ごした後、すぐに14時15分からの 「関西パビリオン」の予約が取れたので、 急いで静けさの森を東へ抜け、リング外、東ゲートゾーンの「関西パビリオン」へ。

 同館は、関西広域連合に所属する滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の各府県が共同で出展しており、 それぞれブースを持っている(奈良以外)。大阪府は単独で隣に「大阪ヘルスケアパビリオン」を作っているので、ここには入っていない。

 なかなか見応えがあったのは、滋賀県の美しい自然が映し出された映像や、恐竜を推している福井県などだが、 一番人気の鳥取県ブース(鳥取砂丘の砂が持ち込まれ再現されている)は入場希望者が多すぎて、なかなか順番が回ってこない。 結局、また今度来たときに入ればいいと、鳥取県は諦めて出たのだが、まさかそのまま見られずに万博が終わってしまうとは、その時には思わなかった。

 関西パビリオンに滞在すること約1時間半。出るともう16時近いが、昼食がまだだったことに気づく。 急いでリング下を西方向へ歩き、「ORA外食パビリオン 宴」に向かう。 ここは、パビリオンといいながら、様々な食を提供する建物。 1階に出店している「象印ONIGIRI wow!」のおにぎりを購入。塩引き鮭(450円)と深川めし(550円)をチョイス。 2個で千円は高いが、象印の最高級炊飯器で炊いたご飯は絶品。大満足であった。

 この後、西ゲートマーケットプレイスのオフィシャルストアJR西日本グループ、近鉄百貨店などに寄り、 コモンズC、A、Fなどを回る。18時過ぎには東ゲートを出て夢洲駅へ向かい、帰路についた。

(2026年2月15日記す)

EXPO 2025 / OSAKA YUMESHIMA Apr.13-Oct.13,2025